2017年1月28日土曜日

(25)竹藪ビフォーアフター

候補地の竹をどうにかしないと景色が確認できない=土地を買うかどうかの判断がしにくい。という状況になり、買う方向で竹を伐採することを決めました。

これで景色が良くなければ竹伐採の労力が無駄になります。でも少し見え隠れしている抜けに期待をして、土地を買う前でしたが竹の伐採を買って出ました。

竹はざっと数えて300本!!高さは5-8mくらい、太いもので直径20cmくらいのも多数あります。

基本的には根本を切った竹を3分割くらいにし、運びやすい長さにして、上部の笹が生えているところは笹と竹に分割。そうすると長い1本が3~4本と笹の束になります。そもそも300本が、1000本くらいの竹と格闘した計算になります。

直径と長さを限定した竹の一部は、竹炭屋さんが引き取ってくれる(持ち込み)というのを聞きつけ、そちらへ。そのほかは、もう少し短く切って処分場に直接持って行けば、1キロ20円で処分してくれました。

トラックを借りて何往復かしましたが、やってもやっても減らない、、、想像以上のやっかいものにかなり手こずりながら、、でもみなさんの協力も得ながら、少しずつやってのけました。

そんなこんなで1日だけ10人ほどの大掛かりに作業して、
そのほかは2人でちょこちょこ2か月かかりくらいでこんな感じになりました。

このあともお隣の承諾を得て、左側の竹をほとんど伐採しました。
そして、、肝心の抜けは、こんな感じ。

派手に遠くまでは見えませんが、逆にプライベート感のある抜け具合だったので、この土地の購入を決意しました。


竹について、、もう少し書いていいですか?こんなに竹と戯れたのは人生初なので(笑)どなかたの竹伐採の参考になれば、、少し報われるかと。

竹を切る道具は、電動のこぎりを使ったり、いろいろと試しながらやりましたが、結局、手ノコが一番やりやすかったです。朝から竹をカットしているとだんだん楽しくなって、やめられなくなったりして、あとから考えると、きっと無心で外で作業しているとストレス発散になっていたのか、意外と楽しかったりしました。

竹は根元をカットすると、少し甘い匂いがし、竹の樹液が出る切り口に虫や蜂が集ります。しばらくすると水分がなくなってさらに硬くなります。

カットした竹の中にはあきらかに重さを感じるものが時々ありました。調べたら若い竹の成長期のわずかな期間に根っこから水を吸い上げるらしいのですが、栄養分がたっぷりで天然の化粧水にもなるものだとか。ただ運ぶには重くて厄介でしたけどね。

春に作業をしたので、タケノコも収穫しながらの作業だったのですが、さすがに最後の方はもう竹なんて見たくない。と思うくらいになっていました。タケノコを数日観察していると、2-3日で1mくらい伸びる驚くべき成長の速さです。

タケノコは1.5mを過ぎると竹の姿形になります。
まだ硬さはなくしっかりとしなる程度の成長具合。たけの表面は短い毛におおわれているようで、すべすべします。硬くもなく、蹴って倒れるわけでもなく、のこぎりで切りにくい状態になります。

2-3週間もすれば、他の竹と同じくらいの高さに成長し笹を広げ始めます。そして夏の太陽をしっかりと笹で受け、栄養分を根っこに送って、来年のタケノコが満を持して出てくる。という仕組みのようです。

竹は、十数本の竹がロープのような、根っこでつながっていて、根っこの先を伸ばしながら、竹の間、間からタケノコが出てきます。そうやって、どんどんエリアを増やすという生命力です。

今回、春に竹を切ったので栄養分を根っこに蓄えることができません。来年春のタケノコは栄養が足りないおいしくないタケノコが生えてきて、そのまま竹を切り続けると数年で根っこも枯れる。というのを信じて、今後の竹とお付き合いしていこうと思います。



そうやって、約300本の竹を切っったところで梅雨入り。2週間ほど現地に行かなかったら、、、
なんと!青々とした笹が地面から生えているではないですか!

これには驚きました!根っこから直接笹が生えて、地面を覆っているのです。

自然の力ってすごいな、と。来年のタケノコのために直接根っこから笹とは。親竹のタケノコを思う行動に少し感動。。時期は夏になり、また蚊の襲撃が始まってお盆過ぎまでそのまま放置。

これだけ葉を広げて太陽からの栄養を蓄えているとすると、次の春には栄養たっぷりのおいしいタケノコが食べられそうです(笑

次回は、古家の解体と大木(たいぼく)問題のお話です。


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2017年1月20日金曜日

(24)お金のかかる難題

ロケーションが気に入って引っ越し後、池の横の土地に縛られ、2年も時が過ぎて行きました。改めて小学校区内にある売れ残り物件に目を向けてみると、空き家になって十年以上経っている売り物件に目が留まり、、最後の望みをかけてみたら、、生い茂った草木と空き家で見えなかった高台の景色が見え隠れ〇。

ただ価格が安いわけでもなく、実はむしろ最初は周辺地価に比べ高かったため、値交渉をしなければ予算オーバーとなります。さらに土地には孟宗竹が生い茂り、15m-20mもある巨木が傾いていたり、古家解体など、お金のかかる難題が見え隠れ×。

お隣の敷地の竹も写っていますが、こんな状態。前面道路左側からの写真。


前面道路右側からの写真
今はもう更地になっているので改めて見るとヒドイね(笑)


値交渉はまず、周辺地価の坪単価と、土地の広さから金額が大きくなりがちな話を上手に不動産屋さんから伝えていただくことになりました。

2週間ほどして、、お返事をいただいたのですが、元の高かった金額から相場くらいの価格になりました。意外とさっと交渉に応じて頂けたので、次なる難題の古家の解体と竹の伐採処分をなんとか少しでも考慮してほしい。という話を持ち掛けていただくことにしました。

あと実際いくらくらいかかるものか解体業者に見積りを取ることにしました。

そして竹伐採の見積りは、、耳を疑うほどの金額で、、なんと300万円! という白目ものの金額。しかも、竹の伐採と処分費のみで、根っこは見積りには入っていないとの事で、竹伐採処分と古家解体、巨木撤去でざっと500万近くかかる。ということが判明しました。

捨て金に500万。あり得ない。

そもそも池の横の土地のせいで安く土地を手に入れる気満々だったので、頭が真っ白に。じゃ、この話も白紙にするのか。また何年かかるかわからない土地探しを続けるのか。と、なんどもなんども話をし、、どこからもお金が出てこない私たちの答えは、、竹は自分たちで切ろう。どこかもらってくれるところも探し、なるべく処分費もかけない。という選択となりました。

やれることは自分たちでやる。

そういえば、二人暮らしを始めて2回目の引っ越し先のお家は、平屋の築40年程の借家で、土(繊維)壁にトタン外壁だったので、暑い寒いが半端なく、たまたまグラスウールがタダでもらえる話をいただいたので、押し入れの戸袋から屋根裏に上がってグラスウールを敷いたことを思い出しました。

そういえば、ビンテージ家具屋のパームスプリングスを始めたころも、スレート葺きの倉庫を店舗に見立てるため、内側にベニヤ板を貼ってペンキを塗ったり、2階を作ったり。なんとか、やれることは自分たちでやってきた経験が、今回も竹の伐採、という選択肢となりました。

ちなみに、孟宗竹と格闘したのは去年の春ごろ。新たに芽吹くタケノコもいただきながら、竹をひたすら伐採。別に好んでいるわけではないのですが、一筋縄ではいかないことが付いて回るようです。

なんとか地主さんにも費用をご協力いただけないか交渉するも、相続した土地のため、税金の支払いを差し引きするとプラスにならないらしく、期待できない感じでした。

次回、孟宗竹伐採ブログ。そのころ私は完全に竹博士(笑)。のお話しです。


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2017年1月11日水曜日

(23)近くの存在

あてもなく近所を徘徊して土地探し。結局売る意志がない所有者に当たったところで、迷惑な話ですよね、きっと。でも地主だとか、土地を相続する、なんてことが皆無な私たちにとって、地主の気持ちなんて到底わかりません。放置しているなら売ったらいいのに。。。

「売りに出ていない土地は買えない」ということがハッキリと判り、、、(それもこれも不動産屋Kが変な入れ知恵をするからこういうことになった 怒) 売っている土地を改めて見直しました。

池の横の土地に時間を取られている間に新たらしくで出てきた土地もありましたが、、ずーっと気になってはいた「ある土地」に目が留まりました。

その土地は、池の横の土地を紹介してもらった時に、他に気になるところがあったら知らせて。と言われたときから知っていた、2年半前以上から売りに出ていた土地。

無造作に売地の看板が置いてあって、いかにも売れてない風貌のこの土地。

随分長い年数空き家状態ということがうかがえる、植物が生い茂ったここ。

古家付き土地。として売られているので、売り主は更地にする意志はなさそうです。

ここさぁ。家の向こう側(南側)が結構開けてるんじゃぁない??(草木や竹が生い茂り過ぎて、全く見通しが効かない)背伸びして見てもまったく見えない。でも、地形的にはいけるかも。

ここさぁ。聞いてみる?(売地の看板があるため不動産屋には連絡が取れそう)

ということで、すぐ電話してみました。夏ごろだったかな、蚊の襲撃に合いながら向こう側へ案内していただきました。

…竹がすごくて、やっぱり見通しが効かない、、、けど、、、
たぶん、、竹がなくなったらパーッと開ける、、かもね。。

池の横の土地を超える要素は、高台。この高台で景色がよかったら、、池の横の土地を忘れよう。そう言い聞かせながら、必死で向こう側をのぞいていました。

一晩二晩考えて、、もう一回見に行って。。

実は、ここの土地を見たときに思い出した風景がありました。

それは、サンフランシスコにあるアイクラーホームズの集落。高台に区画整理されたところで、アイクラーホームズが最初に売り出されたと言われているハイランド地区に行ったことがあるのですが、接道面の反対側(バックヤード側)が高台になっていて、部屋からの景色がとても心地よかったんですよね。

ここなら、建てる家はパームスプリングスで見てきたM字の屋根(バタフライリーフ)ではなく、断然アイクラーホームが似合う。二人とも直感的に思いました。

これまで何十件と土地を見てきて、見た瞬間になんとなく家の絵が浮かんだのは、池の横の土地とここの2件だけ。あとは、、価格という大きな問題をクリアできれば。。

ここには、こんな。
アイクラーホームが似合う!

と確信。

夢のアイクラーホームが少し近づてきた感じがしてウキウキしておりました。


次回、値交渉、竹伐採、大木処理、古家解体など、見え隠れする大きな難題をどうクリアしていくか。と、やっと本格的にローンの申請までたどり着いたころ(去年の夏)のお話しです。


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