2016年6月18日土曜日

(2)たかが30-40年されど30-40年

住まいに関して、身内絡みの縛りやおこぼれも全くない私たちなので、マンションなのか戸建てなのか、選べる状態から構想スタート。
選べる、とはいえ予算のしばりは大いにあったのと、ビンテージ家具を取り扱っているせいか、わざわざ自分たちのたかだか30-40年の住まいのために新しいものを作る、という行為がなんだか仰々しく思えて(だって50-60年前の家具が目の前にあるんだもん)、今あるものを活かすというほうが、ビンテージ家具屋としては考え方が一致するような気がして、中古物件で捜索開始。




この時点ではモデルハウスなんぞを建てる!なんて気は一切なく、ただただ今までため込んだビンテージ家具をふんだんに盛り込んだ空間に心地良く住もう。くらいにしか考えていませんでした。



ちょうど当時住んでいたのが、築40年ほどの借家。
(↓こちら)
中古物件を探すにあたって、築年数と構造をポイントとして考えた結果、たかが30-40年されど30-40年。ということで、20年以上の木造はNG、鉄骨造(当時の賃貸)も結局、骨はしっかりしていても床も抜けてるところもあるし不安。。
だとするとRC造なら良いのでは、と直線的なフォルムも好きだし、RC方向で物件を探してみることにしました。
断熱とかもほぼなくなっちゃって暑い寒いは当たり前!ブレーカーは落ちるではなく、切れる、洗濯機は外だとか、そんな面倒なこのお家が、とってもとっても大好きでした。
当時の賃貸にはすでに11年住んでいて、もともと縁もゆかりもない土地だったのが、いつしか住みやすい街に変わり、物件探しのエリアは周辺に絞ってスタートすることになりました。


エリアを絞ってRC造の中古物件を、さぁ探そう!と意気込んでみたものの、物件を1件も見ることなくすぐに壁にぶち当たります。そもそも住んでいたエリアが名古屋の郊外。RCの物件が非常に少ない。。エリアを外して探してみると、名古屋市内は少し出てきますが、市内だけにすぐに予算オーバー。そっか無いのか。

そんなことを思いながら、ふと、いつもと違う通勤経路で蔦が巻きついた明らかに住んでいないお家が目に留まりました。
この巻きついた蔦も含めて、、この家、売ってくれないかしら。。
その日からいつもと違う通勤経路を通り始め数日後。犬の散歩で歩いていた人に、この家のことを聞いてみた。(こんな無謀なのはアメリカの買い付けで身に付いた)


すると、やはり住んでない、のと所有者は県外に住んでいるとの情報ゲット。いらない物件なら、安くで売ってくれるかも。期待を胸に不動産屋さんに話してみたら、調べてみますと。
期待したのもつかの間、調べてみる=価格相場だったようで、土地とRCの評価額から考えると予算オーバーでは?との回答でした。


でもでも、相場はそうかもしれないけど、、持ち主次第だよね売値は。。と駄々をこねたい気持ちはあったのですが、心の片隅にその物件を残しながら他をさがすことになりました。


その後、RC物件は出てこず。RC中古物件、リノベーション案は消えて行きました。。
次回は、その頃アメリカで見ていた建物やディーラー宅をご紹介します。





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2016年6月8日水曜日

(1)ミッドセンチュリーハウスプロジェクト始動

数年間温め続けてきたミッドセンチュリーハウスプロジェクト。ビンテージ家具屋の私たちがモデルハウスを建てるまで(いや、そのあとも)ブログに綴っていきたいと思います。


そもそもなぜミッドセンチュリーの家なのか。
私たち夫婦は70年代前半生まれ。父親は昭和ヒトケタ生まれです。そう、戦争も小学生時代に体験している人。それを機に必然的にアメリカに目を向けることになった親世代。アメリカはすごいんよ「日本がこんな時代にこんなに豊かで」というような言葉はたぶん百万回聞いたと思う。なにがどうスゴイかは、まったく判らずあこがれ感だけインプットされ育った。

そして今、その頃の住宅に目を向けるようになって、その豊かさが何なのかはっきりと判るようになった。あこがれ感を現実にしようと思う。



さて、時系列で順を追って写真を整理してみると、2011年ごろから漠然と今後の住まいのことと、買い付けで家を見始めていることが分かる。
2012年6月に、初アイクラーホームのオープンハウスに。12月にはケーススタディーハウスも見に行った。そのころ日本では中古住宅やマンションリノベーションに踏ん切りをつけ、新築に向かったのも、買い付けでミッドセンチュリーのお家を目の当たりにしたから。
そこから、アメリカに行くたびにミッドセンチュリーの家に照準を当て、明確に目指す方向が見えてきた。



2013年3月には、設計士・工務店と一週間ほどのミッドセンチュリーハウス視察ツアーも企画、実行。ここから人を巻き込んで本気でミッドセンチュリーの家を目指すことになった。


そんな調子で、ミッドセンチュリーのお家を建ててやる!という意気込みは増すものの、肝心の日本での土地探しが難航。
2015年年末まで、とある土地に縛られ進みたくても進めない状態がつづいた。今思えば、呪縛から解放されるまでの2年ほどがあったことで、当初意気込んでいた私たちも、先代から独り立ちした工務店も、独立したての設計士も、いい意味で肩の力が抜けて、役割が見えてきたり、趣旨を理解できた時間になりいい関係になれたと、辛かった2年間を前向きに考えようと思う。



このブログでは、日本での新築に行きつくまでの右往左往&新築進行状況と、
アメリカで見て触れて感じてきたミッドセンチュリーの家のレポートを綴っていきたいと思います。

そして昨日2016年6月6日。土地の契約を済ませ、30年ローンがスタートしたのを機に、このブログもスタートいたします。


↓2012年ごろにパームスプリングス(ビンテージ家具屋)のフライヤーに、私が書いたイラスト。
こんな形のV字の屋根のお家を建てることを夢見て。。。













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