2017年2月27日月曜日

(29)お気に入りの家具たち

繰り返しますが、私たちはアメリカのビンテージ・ミッドセンチュリーの家具を取り扱っているお店(パームスプリングス)です。

家具屋視点からお家づくりを考えた時、、土地から家、そして内側(家具)という一般的な家づくりに違和感を感じていました。

それは、お客様の口から出る「何センチまでのサイズの家具を探している」というワード。せっかく気に入ったデザインの家具を見つけても、サイズが合わなくて諦める。家具の入った空間が見えていれば、そんなこともなかったのにね。。と、お客様の背中を見送ってきました。

だって、家は新しく自分の好きなように「作ることができる」ものです。なんとでもできます。サイズは融通が利きますよね。

なのに設計士さんや工務店さんも、家を建てることが仕事なので、家具のことまでは頭が回らないんでしょうね、きっと。建てる本人たちも建てる時しか変更が効かない家のことで精いっぱいで、家具のことは後回し。そんな構図が見えます。

建築中のモデルハウスでは、できるだけそんな事がないようにプランしました。


さて、モデルハウスの外観のタイプは、アイクラーホームに決定しました。

通常ここから、即間取り。となる(ともすれば、間取りが最初)のだと思いますが、同時に大体の家具や照明の位置もイメージしながらプラン。

この部屋のこのコーナーはサイドボードを置いて、ランプが横に立っていて、、ランプに照らされる陰影が綺麗な壁はこんな仕様で、そこに飾りや照明を付けて、、という妄想をどんどん広げて、サッシはこんな大きさで、方角はこっちで、庭の木漏れ日が見えて。。

そもそも、私たちはビンテージ家具屋ですので、お気に入りの家具が一期一会。というのを痛いほど知っております。家を建てる計画もない頃から、お気に入りを集めてきました。
そのお気に入りの家具を、引き立て合ってくれる空間を作るのが、目的のひとつでもあります。

もちろん後々お気入りを増やして、アレンジしていくのもお家づくりの楽しみではありますが、今のお気に入りを活かし、さらに楽しんでいく。もしくは、家を建てるプラン段階で家具も一緒に選んでいければ、より良い空間ができると思います!


ちなみに、、買ったときの写真ですが、私たちのお気に入りをほんの一部をご紹介。










どこに置くか、付けるかは、すでにイメージが出来ていて、
お気に入りがイイ感じに置けるように考えながら間取りを考えています。

いやー楽しみー。


MID CENTURY HOUSE [ミッドセンチュリーハウス]
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2017年2月22日水曜日

(28)ミッドセンチュリーモダンの家のタイプ分け

時間をかけて見つけた、そんな素敵なロケーションに建てるお家。

普通ならここで家のスタイルをどんなタイプにするか、悩むところなのでしょうけど、それまでに時間もあったことで、現地アメリカでたくさんお家を見てきて、ホームページも作れるほど明確にタイプ分けができていました。

ブログではこれまで個別に紹介してきた、ミッドセンチュリーモダンの家の外観のタイプを簡単にまとめてみようと思います。


①ケーススタディハウスのタイプ。
特徴としては鉄骨造で、ガラス面が非常に多い、
縦×横が規則正しいパネルをはめたお家。



※下2つはケーススタディハウスではありませんが、構造が同じなので。


②パームスプリングスハウスのタイプ。
屋根や外壁の形状に特徴があり、家の中心部に水回りや
セントラルヒーティングなどが集約。周囲に部屋が配置されている。





③アイクラーホームズのタイプ。
家の表と裏側の開口が真逆なつくりで、構造体があらわになっています。
中庭と部屋との関係が独特。





④建築家の建てた様々なタイプ。
ミッドセンチュリーモダンの流れでデザインされた、
様々な建築家のアイデアが盛り込まれたお家。









当初、たくさん見てきたそれぞれの"いいとこ取り"のお家を建てようと考えていたのですが、プランを進めていくうちに、いいとこ取りが仇になり、つじつまが合わない収まりの部分がでてきたりして、できるだけひとつの意匠を尊重する方向でプランすることにしました。

私たちが見つけた土地のロケーションには、その中のアイクラーホームがぴったり、ということで、ここからアイクラーホームを調べて調べて調べて。。。

アイクラーホームin名古屋2017を実現しようと思っています。よーし!やるぞ~


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2017年2月10日金曜日

(27)アメリカミッドセンチュリーハウス ウェクスラーinパームスプリングス

ビンテージ家具の買付けついでのオープンハウスめぐりは、土地探しが難航している間も、竹と格闘している間も、時間を見つけては足を運んでおりました。

ホームページのアーカイブでも紹介している、パームスプリングスハウスの建築デザイナーのひとりに、ドナルド・ウェクスラーがいます。彼についての紹介はコチラをご覧ください。


そのウェクスラーが建てたお家に潜入しましたので、その時のレポートです。
他のウェクスラーのお家に比べてこちらの外観は、比較的シンプル。

外壁の岩は翡翠のような少し透明感のある石で、外壁との相性がとても良い感じです。

玄関を入ると目の前がガラスで抜けて庭と、ビューティフォーマウンテンが見えます。

入って右手はとってもすっきりとシンプルなリビング。あえて白い壁で陰影を楽しめます。
この家が建てられた1960年代当時は、柄物や色物が流行っていたころですので、
この真っ白が世間にどう映ったのか、気になります。

擦りガラス越しうっすらランプが見えますね。


庭からリビングを見たところ。

キッチンが見えます。

キッチンは島のようになっていて、リビング、ダイニングの間に挟まれています。
もう2方向は、エントランスと部屋につながる廊下。

ダイニング側からのキッチン。

こちらダイニング側からエントランスを見たところ。


ダイニングの開口からはビューティフォーマウンテンビューが楽しめます。

あれ、だんだん宿の紹介みたいになってきた(笑)

トンネルのような廊下。

部屋は3つあり、ここはマウンテンビュー。


こちらはプールビュー。

メインのベッドルーム。

もちろん、プールビュー。

左が開口で、右の光はリビングから擦りガラス越しに光が届きます(計算)。

こっちがシャワールームで、

こっちがバスルーム。

完全に心を持っていかれました。

リビングの広さは20畳程度、キッチン4.5畳、ダイニング6畳、その他部屋が8畳くらいで、
このスケール感は日本で再現できる大きさでした。

アイクラーホームとはまた違った魅力があるウェクスラー。ラッキーにも宿泊することができ(今はできないようです)その良さを十分体感できました!

本格的に土地が決まったので、モデルハウスをどんなミッドセンチュリーの家に絞るか。いいとこどりもありかな~と、妄想が止まりません(笑)どこも素敵すぎて困る~



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2017年2月3日金曜日

(26)古家の解体

ようやく竹の伐採が終わり、高台の控えめな抜けのある土地を晴れて購入!となりました。
がしかし、まだまだ難題があります。

ん?ここで誤解がないか確認。。まるで原生林を開拓しているように聞こえているかもしれませんが、小高い山の緑の多い住宅地ですのでご心配なく(笑)。

航空写真で見るとこんな感じです。
話をもどして、、残っている難題は古家解体と10mはあるであろう大木(くすの木)問題。竹とは違って、これは私たち素人ではちょっと危険を伴う作業になりますので、さすがに解体屋さんにお願いすることになりました。

依頼内容は、古家(床面積40坪)解体・物置撤去・ブロック塀撤去・擁壁一部撤去・井戸砂埋め・竹処分・くすのき剪定・庭木一部移植 こんな感じです。

ざっと見積りは150万円。工務店さん曰く、安くでやってくれたね、と。いうことです。傾斜地に目を向けてから付きまとった、基礎や擁壁を作るとなれば安くても500万はかかるみたいなので、それに比べれば安い選択だったと思います。

まずは、処分しきれなかった竹を運び出し、、
次に西側のお宅に当たらないよう、養生が入りました。

で、重機が入り。

ついに!家屋の解体が始まりました。(アングルを変えて南東側から)

家の断面。


向こうに見えている屋根はお隣です。


外にある物置きもなくなり、

道路との境界にそそり立っていたブロック塀解体。

おおきな楠を囲っている一部を残し、基礎も解体。

しっかりした擁壁でした。

井戸砂埋め。深さを甘く見ていたらしく、
実はこの井戸5mくらいあって砂の量が相当いったようです。

今まで、南側を隠していたものが全て無くなり、見ずに買った土地の全容が現れました!
いや〜ここまで長かったよ。ほんと長かった。。池の横の土地を諦めてここに目星をつけてから、約1年。土地探しから通算4年以上たってしまいました。
子供の学区を気にして範囲を狭めて探したのに、彼女はもう小4です(笑)


あとは、、大きな楠木の剪定と、庭木の移設。ここでちょっとしたアクシデントが起こります。先ほどからチラチラ写っている道路側のおおきな楠木2本。何十年もののこんなおおきな木を切ってしまうのは忍びないので、傾いてきている部分と、お隣へはみ出している部分をカットしてもらうことになっていました。


今日切ります。と聞いていた夜に見に行ってみると、ん?なんかおかしい。暗くてよく見えなかったので明るくなってもう一度。

なぬ!葉っぱがほぼ無くなっている(涙)ちょっとカッコ悪くなってしまったけど、春になったらいい感じに葉っぱが出てくることを願って、、、


でも、更地になって木しかないから、、めっちゃ気になるわ!


長かった土地の話は、あとは整地(地盤レベル)を残すのみとなりました。次回はひと休みして、買い付けでタイミングよく泊まれたパームスプリングスにある、ウェクスラーのスチールハウスのご紹介です。


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