2017年5月28日日曜日

(41)夢のアイクラーホームの細っそいサッシ

ミッドセンチュリーハウスは現在アイクラーホームの再現を目指していますが、そもそも半世紀ほど前に建てられたお家ですので、性能面では劣るものもあります。現在アイクラーホームに住んでいる住人もまた、そういった面は新しいものに交換して快適に住んでいます。

そんな性能が違う部材のNo1は、外観にも内装にも大きくかかわるサッシ。当時のサッシはアルミ製が主流で、フレームがやたらと細い(あまり気にしてみたことない方もいますよね)、だから目立たなくてカッコイイんです!

サッシは家を建てる時にこだわりたい個所として、よく挙げられますが、アルミ製のサッシは熱伝導率が高く、暑い寒いが直接的に伝わる(結露にも関わる)ため、高断熱の住宅には金属サッシは使用しないのが常識になりました。

規格製品として一般なものは、外側がアルミ製で内側が樹脂製、両面樹脂製、木製、といったところです。

オーダーすれば鉄製なども製作できますが、あるある話でお値段が高くなります。性能が劣るのに高くなる。。悩ましい問題です。

とりあえず、どんな選択肢があるのかを確認にリクシルのショールームに行ってみました。いろいろ実験をした結果表などもあり、樹脂製の性能が一番良いのは分かったのですが、ラインナップが気に入らない。さらに価格も高く気に入らない。という感じでいそいそと帰ってきました。

(リクシル サッシ写真を入れるつもりでしたが、探してもなくて、、、)

樹脂にするか、アルミにするか、、できるだけ細いのがいいけど、結露は避けたい。。。この話で相当な時間を費やしました。

アメリカのホームセンターは家をつくる部材が揃っていて、買い付けでもよくホームセンターに出向くので前々から知ってはいたのですが、土地探しのころからそういう目線で見てみると、なんと樹脂製のお値段が安い。ちょっと安いのではなく、超安い。ことが判明しました。

またビンテージ家具を輸入しているので送料が安く済む、というウチならではのメリットもあります。これを利用しない手はない。と、いうことでアメリカのホームセンターでサッシを全部オーダーすることにしました。

オーダーには手こずりましたが、こちらが届いたサッシ。

現代のアメリカのスタンダードなサッシですが高断熱仕様です。サッシに付いているガラスも標準で、ペアガラスのLow-E。網戸付きです。白枠でちょっとフレーム幅が太目なのが気に入らないのですが、総合的に考えてウチの選択はここになりました。

サッシ一つでこの労力。。先が思いやられる。

ちなみに、、このサッシ。アメリカでの超スタンダード品ですので日本で販売もされています!


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2017年5月21日日曜日

(40)現場ブログ 立ち上がりコンクリート打設(3回目)

ベタ基礎のコンクリート打ちも終わり、基礎も終盤に差し掛かってきたようです。コンクリート3回目となる、立ち上げ部の打設前に向けて型枠が組まれました。

型枠って家の外周を外側と内側で2周、部屋の仕切りにも内外作って、、、いやー結構な距離になりますね。ご苦労様です。


線路みたい(笑。

この深い部分は、杭打ちか基礎か、、と検討した産物の床下空間。
収納としても使えます。

この黄色いお花のようなものはなにかしら、、、
と思っていたら、現場に落ちていた説明書を発見。ふむふむ。。
現場には知らないことがいっぱいで楽しいです。

どうやら、立ち上げ部のレベルはシビアなようで、生コンの上にモルタルのような
きめ細かいレベリング剤というのを乗せる模様です。
そりゃそうだよね。ここが基準になるのであれば平行がちゃんと出ていないと、
傾いた床・屋根になってしまうもの。



あと前回、現場ブログで鉄筋のキューブが残っていましたが、
あれは、こちらの穴に入り、そこにもコンクリートが打たれました。
傾斜側につけるテラスの土台部分でした。


そんな現場は着工から1か月半。着々と基礎が出来上がり、、、

みなさま覚えていますか?
冬に剪定してはげちゃびんになってしまった楠木の枝から、
若い葉が芽吹いてきています。




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2017年5月15日月曜日

(39)土地に対しての家の位置

夢のアイクラーホームのプランを考えつつ、土地のどの位置に家を建てられるかを考えていた時の話をしようと思います。

土地は、長方形の土地で、、、
短辺片方(北西)が道路側
もう片方(南東)が傾斜側
長辺片側(南西)に平屋のお隣
もう片方(北東)が空き地
という周辺環境です。

多かれ少なかれ法規制や道路の絡みで縛りがあると思いますが、ウチの場合は宅地造成規制と、がけ条例がかかるため、家を建てられる位置に制限がありました。

まず周辺のレベルを、設計士の高橋さんと工務店の日下さんに計っていただいて、役所に確認していただいたり、どの位置なら建築可能かを出してもらいました。


古家が建っていたグランドラインのままだと眺望がよいのですが、実はここに一つ知らなかった落とし穴がありました。。。がけ条例には30度ラインでボーダーがあって、がけの下から地表まで結ぶがけ側には家を建てられない、ということが判明。


そのままのグランドラインでは、青色の線内の位置にしか建物が建てられない、、らしい。ただこれは南東側に擁壁などがない場合のラインであって、実際は古い擁壁があり、これを信用するか否か。で位置が随分違ってくるとのことです。(新たに基礎や杭を打てば30度以内でもOK)

※写真左が道路側、右が傾斜側です


結局、導き出した答えは、半分信用して半分信用しない。ということで、杭打ちをする予定でしたが、先日の地盤調査の結果を踏まえ検討し、、南東側の基礎を深く掘り下げ、擁壁替わりにした、、という訳です。


また、アイクラーホームの形を再現するためには、道路面から見たときにできるだけ横幅があることが望ましいので、短辺方向の幅いっぱいに家を設計することにしました。。

長辺方向(南北)のよくある家の位置で考えると、必要最小限の駐車場で、庭をできるだけ広くとることが多いかと思いますが、ウチの場合は、傾斜になっている南東側を大きくとってもあまり活用できなさそうなので、通常の逆の考え方で、できるだけ南東側に家を寄せて北東側の駐車場を広くとることにしました。

でも平屋ということもあって、北側でも広めにとると南側になる、ということに気がつきました!家は方角にとらわれ過ぎず、逆手にとるくらいのほうが良さそうです。


杭や基礎の話がまとまる前に高橋さんにざっと描いて頂いたパースと計画図。
まだ、北側に家が寄っていますね。


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2017年5月10日水曜日

(38)現場ブログ コンクリート打設(2回目)

擁壁代わりの深基礎部分のコンクリート打設後、しばらく乾かす日にちを設けつつ
2回目の打設に向け、型枠が着々と組まれて行っておりました。


その間、現場に行っては広さや妄想を膨らませ、寝室に寝て見たり。

そしてゴールデンウィークが明け、、2回目のコンクリート打設が行われました。



次回、立ち上がりのコンクリート打ちになりますが、
現時点で鉄筋がほとんど隠れてしまっているのにお気づきでしょうか。

通常、H200~300程立ち上がりのコンクリート用に鉄筋が顔を出しているのですが、
地面からなるべく床面をあげたくなかったので、通常の半分くらいの高さになっています。
ここは設計士・工務店とかなり検討しました。また詳しく書こうと思います。


鉄筋工事は終わったのですが、こんな土台が残っています。
これは何でしょう。

春の息吹の堀残したタケノコは、あっという間に2mほどに(お隣)伸びました。


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2017年4月30日日曜日

(37)現場ブログ コンクリート打設(1回目)

前回、整地と鉄筋工事の様子をお伝えしましたが、その続きです。

全ての配筋が終わり、配筋を見つめること5分くらい。


 ただのチェック柄に見えていた配筋が、急に「ん?」見えてきた。

これって、、部屋の仕切りじゃん。気づかなかった(笑
基礎あるあるですが、床だけ区切られると狭く見えます。


次の工程は深く掘った部分の基礎のコンクリート打設の予定です。
っとこのタイミングで打設2日前に、一晩大雨が降ってしまい
(天気予報では台風並みと伝えられていた)、翌日見に行ってみると。

案の定、見事にため池状態。

地面との縁切りシートも手伝って、ほとんど水がはけていない状態です。
設計士の高橋さんに確認したら、あまりよろしくないとのことでした。
生コン状態の水分量が違ってくると強度に影響するそうです。

翌日、工務店さんがポンプを用意してくれ、どんどん排水。


なかなかな量が出てくるので、ついでに掘り出した竹の根っこの泥落としに再利用!
一石二鳥の名案かと思いきや、、あまり効果なしでした。やはり竹は強敵です。


翌日、コンクリート打設開始。

まずは深基礎部分からドボドボ、、、コンクリートがでてくるホースがゾウの鼻みたい(笑)
まぢかで見るのは初めてだから、すごい面白いですね。

まだ水が残っていたので、最後はサバーっと生コンで押し出し。

表面を均して、最後はトンボ(これも見たの学校以来)でスーっと。
気持ちいくらいきれいになるもんだなー、と感心。

南側半分完了です。


そして、、ビンテージ家具のパームスプリングスと共有の、フェイスブックも始まりました!
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2017年4月26日水曜日

(36)夢のアイクラーホームの立体的な特徴(構造)

それにしてもたどり着いた先がマイノリティーすぎて、自分たちらしい選択だな、とつくづく思います(笑)。これに付き合ってくれる設計士と工務店が居てくれたのも、奇跡的かもしれませんね。

ちょっと見た目と考え方が違うだけで、こんなにも生活が変わる(想像)のを目指しています。

間取りが先行しましたが、構造の話をしないとアイクラーの特長の話の次へ進めないことに気が付きました。

お家の構造は軸組在来工法。アメリカのミッドセンチュリーのアイクラーホームですが、日本の伝統的な工法で建てます。軸組工法はアメリカでいうポストアンドビームとなります。
分かりやすく言うと柱と梁と筋交いで建てるので、風通しのいい昔ながらのお家で、ミッドセンチュリーモダンのアメリカンのお家です。


なんといっても、アイクラーの構造的特徴は梁!
屋根を支えているのが見て取れるダイナミックなデザインです。




屋根は地面に対してフラット。もしくは、緩やかな傾斜。
平屋で屋根が平らなので建物の高さがなく、
周囲の樹木が屋根より高い位置になることで、
自然に抱かれているような大らかさがあります。

断熱大丈夫か?と思うくらい薄い屋根も特徴。

そしてミッドセンチュリーのお家の特徴といえば、大きな開口部。
インサイドアウトサイド(中外が曖昧な)で、いつでも自然を身近に感じられる
開放的な作りです。ただ全部が全部開口、というわけではなく、
開けるところと閉めるところはハッキリしています。



床のレベルは地面とほぼ一緒。
上がらないことが、地面との一体感を出します。
基礎からの立ち上がりを考えなければ実現は難しそうな部分です。




構造が直接アイクラーホームの特徴として捉えられていることも多くありますので、
しっかりと押さえてプランニングしたいと思います。



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2017年4月24日月曜日

(35)現場ブログ 基礎のための整地~配筋

前回から今日までの現場報告です。地中の竹の根っこと、天気に左右されながらも、現場は着々と進んでいます。


傾斜側の深基礎部分の深さ140cmくらいの穴。
ユンボで数時間でこんな感じになりました。地下迷路とか作れそう(笑

立ち枯れしている木を切るため、ロープを結んで、
この後チェーンソーで伐採したり。

お家の基礎は、2回に分けて打設します。深基礎の部分が1回目。
深基礎の上とレベルを合わせて平坦な部分を2回目で基礎を作ります。


そうこうしているうちに、鉄筋到着!


次の日見に行ったら、シートが敷かれて、
今までヒモや削った地面を見て認識していた広さが、
完全に目視できる感じになりました。

配管のパイプも準備されています。


鉄筋屋さん仕事も早いのですが、タケノコ(隣から)堀りも早い!(笑
どんどん生えてくるので、ありがたいです。
通算50本くらいは取ったのに、地面にはちらほら頭が見え隠れ。
来年からどうしよう(困

配筋検査は木曜日。その日にコンクリート1回目打設です。


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